2011年12月アーカイブ
忙しいことは忙しいんですけど、師走の気分にいまいち浸れないこの頃、皆様如何お過ごしですか。
そこで脈絡も無くメキシコの骸骨再び! いつぞやのエントリで取り上げました陽気なメキシコの骸骨のショートフィルム、第二段が登場と言うことで着々とシリーズ化している様です。
今回はディズニー映画ダンボの劇中歌のリメイク(!)。
版権関係にはワタクシ疎いので、著作権にまつわる数々の都市伝説からちょっとディズニーはまずいんじゃないのと脊髄反射で思うんですけど、ちゃんと手続きさえ踏めばオッケーなんですかね。
それはそうと相変わらず見事な酔っ払いっぷりです、骸骨なのに!
つい先日、ソフトの最新バージョンへのアップデートは3つ前のバージョンまで可能だったのを、1つ前のバージョンにかぎるというレギュレーション変更を行ったばかりのAdobeですが、早くも来年12年には最新バージョンが登場するようです。
ネットに怨嗟の声がこだまする中、Adobe公式キャンペーンがやってまいりました。その名もPhotoshopの秘法発掘キャンペーン。
Photoshopのチュートリアルを投稿し、トップを極めたものだけが、聖杯(次期バージョンPhotoshop)を手にすることが出来るそうですよ!
応募期間はすでに半ばをすぎ、現在残るのは第3回WEBデザインの秘法・第4回さらなる秘法のエントリーのみですが、いかがでしょう、腕に覚えのあるそこのアナタ、参加なさっては。
参加する・しないは置いておいて、こちらの公式キャンペーンサイトではCS5新機能についてのチュートリアルが多数紹介されており、とってもタメになりますので、CS5ユーザーは一度目を通すことをオススメします。
動画に登場するトチヤン・ジョーンズ氏のビジュアルに一瞬ひるみますが、ビジュアルに反してトチヤン氏はいたって普通に解説してくれますので職場で見ても安全です。
野口久光シネマ・グラフィックス
映画配給会社に勤めていた野口久光の手になる映画ポスターだけを集めたという、やや特異な画集。戦前の1930年代から戦後まで、はじめはドイツ・フランス映画だけだったのが戦後はアメリカ映画ばかりになったり、その時代時代の空気感や、1枚のポスターから様々なことが伝わってきて楽しめました。
先日見たTV番組の講釈では、はじめはただの会社員として入社してきたのに、絵心があるということでいつの間にかポスター係にされてしまい、気がつくとものすごい量のポスターをかいてた──という話なんですけど、この本を読むと芸大図案科出身とありました。絵心はもちろん、レタリングはすべて手書き。PCでは再現できないだろう手仕事です。
同居している祖母に見せたら「アー見た見た」「あらすじは覚えてないけど見た」と言って喜んでいたので、ご年配の方のプレゼントにいいかもしれません。
[ナポレオン~覇道進撃 1] 長谷川 哲也
ナポレオンが終わっちゃったーと思ってたら、新刊が出てました。アルェー。
なにやら、たとえ人気シリーズでもあんまり巻数が伸びると、新規顧客がつきにくいんだそうで、まあここらへんから読んでもお話に入れますよ、というところで一区切りをいれたようです。ふーん。
エジプトからの帰還後、フランス本国でクーデターを成功させたナポレオンは最高司令官から第一執政に。とはいえ、のっけから「ウサギ狩りだ!」と称してウサギを解き放った室内で銃撃戦を繰り広げて政敵を血祭りにしたり、やってることは相変わらずのヤンキーぶりなので旧作からのファンも安心です。
一方で、ナポレオンがここぞという場面で「あんた男だな」と殺し文句を口するようになったり、(一瞬)美談に思える(けど結局オチがひどい)エピソードを随所にちりばめるなど、新規読者に対する心遣いが伺えます。おかげで、あのマッセナさんすら一瞬いい大人に見えるマジック。マッセナに助けられたタルボ少年も次の巻あたりでいい変態になってることでしょう。ええ。この漫画変態しかいないんです。
このシリーズ読めば読むほど、自分の中の美化されたナポレオン像というのがガラガラと音を立てて崩れていくわけですが、作者がじゃあすごい勢いでとっぴなことを書いてるのかといえば大体史実に基づいているという事実が、確実に崩壊速度を速めます。うん、この手の人が人格者な訳ないよね。
そういえばナポレオンと一緒に軍靴のバルツァーというこれも架空軍事モノ漫画を買ってしまったんですけど、…えー、もしファンの方がいらっしゃいましたら、ナポレオンとはくれぐれも一緒に読まないことをオススメします。
ルイジ・コラーニ 第4集
ルイジ・コラーニだよっていわれても、現在20~30代前半の世代には一体何のことか判らない人が大半だと思いますが、えー、有機的なプロダクトデザイナーとして有名な人のようです。ようですっていうのは、やっぱり私も判らないから。
とはいえ80年代生まれなら、確実にこの人のデザインしたもの、あるいは彼に憧れたデザイナーによる一連のスタイルの大量生産品を確実に目にしてるはずです。
今でも見られるものとすれば80年代に作られたSF系アニメ。
それもメインのデザインではなく、たとえば場面になんとなく出てくるインテリアや一瞬しか出てこないメカやロボットに、ルイジ・コラーニの影響が垣間見れることもしばしばです。
今回の作品集は前回から数十年ぶりの刊行になっており、かなり包括的な内容のようです。でも20~30年前の作品を今見ても新鮮さが薄れないのは、こういうのがなるほどデザイナーというのだなとしみじみ思いました。
空の都の神々は N・K・ジェミシン
創世神話の3神の内、闇と黄昏の2神は打ち滅ぼされ、勝者である光と秩序の神イテンパスが権威を与えたアラメリ一族が、空中都市スカイから君臨する十万王国が舞台の異世界ファンタジー。
建前上、アラメリ一族は各王国間の調停者という立場をとりつつも、イテンパスに与えられた権能により絶対支配者として君臨している。それはイテンパスに破られた2神の内、闇の神ナハドと滅ぼされた黄昏の神エネファとの間に生まれた神々。神々は奴隷として、人間の体に押し込められ、アラメリへの服従を強いられていた。
ある日辺境の王国の首長だった少女イェイナが、アラメリの召集を受けて空中都市へ参内に訪れるのだが、そこで思いがけずアラメリの後継者候補として指名されてしまう、…というのが出だし。
親族はとにかく敵対的だし未開人扱いされるしのっけからスカイの独特のルールに振り回されるヒロインですが、何故かスカイ在住の神々に気に入られてハーレム状態。闇の神はチョッピリ危険なイケメェェン。ショタ神もいるあたりさすが作者わかってる。
くわえて、ヒロインの一人称のおかげでますます女性向けエロゲーっぽくなってしまうのですが、エロゲー臭を抜けば正統派ファンタジーだと思います。
異世界ファンタジーということで、1つ1つ、その世界ならではのルールがつまびらかにされていく過程が楽しいです。劇中はほとんどが空中都市スカイがその舞台になるのですが、十万王国という世界の広がりが感じられ1冊ではもったいない感じさえします。




