あんたこのアニメをどう思う
第50話 「さいごのげぇむ」
ささやかなネタバレをアナタに
本当は50話以上あったはずの話数が半分以下になっちゃったとか、製作が追いつかなくなって総集編が3話ごとに入るとか、伏線をはりまくった挙句に消化不良に陥り投げっぱなしジャーマンな最終回を迎えたアニメとか…
そんな数々の辛い経験を経て、アニメ番組の最終回が近づくにつれ斜に構える癖がある私ですが、そんな屈折しきったアニメファンの心を解きほぐしてくれるかのような最終回前話でした。
そうだよ! これがあるべきアニメ番組の姿ですよ! 見ていて安心するなんて何年ぶりだ!(感涙)
そう、これまで痛い目にあい続けたアニメファンとしては思わず───
シナリオ展開のペース配分は大丈夫なのか、各キャラクターのエピソードは片手落ちにならないか、絡まりあった因縁や伏線はどう昇華していくのか、風の噂でアニメ業界に入ったらしい同輩は元気にしているのか、ちゃんと食事はとってるのか、肝臓値が高いと転職できないぞ、などといった余計な心配をした挙句ココロのガードを引き上げてしまうものなのです。
でも大丈夫! 妖逆門は大丈夫! ノーガードで大丈夫ですよ奥さん! どんと来いですよ!
(※友達の肝臓値&血糖値は以降忘れる)
正人少年ではありませんが、ココロに蓄積した澱がデトックスされたような気分です。ああ、スタッフの皆さんありがとう。
さて来週は一気に時間軸が移動するようですね。
あちらこちらのファンサイト様で、「妖逆門終了後はぷれい屋は個魔の記憶を失ってる(個魔の姿は見えない)」「妖逆門終了から数年後」といった設定をよく見かけますが…
黒三志郎様に引き続きオフィシャル化かッ?! 採用されてしまうのかッ?!
(…同人設定が採用されるというより、同人側の方が世慣れていて「こうなるんデショ?」と設定を先読みしている感じがしますけどね)
今回のエンディングは最初期の「ふろむ妖逆門」、歌詞にある「妖~怪は誘~うよ~」は個魔のことかと思ってたんですが、実はきみどり自身のこと。小気味いい演出。
相克する逆門と個魔
先週は混乱していて何を書いていいのか我ながらサッパリ検討がつかなかったのですが、端的にまとめるならば、「不壊は思っていたよりいい人だった」とでも申しましょうか…
由来がいまだ漠然としている個魔ですが、付喪神といった狭義のものではなく、より漠然とした「何か」───子供の思いを惹きつける「何か」が個魔になりうる。ウタと正人の会話からは、そう伺えます。
だからこそ子供たちは、個魔という存在に驚きはしても疑惑を持たないのか。
その一方、最後の最後で魔物的な存在感を醸し出したのがきみどりでした。
後半は一転、きみどりと屈託なく遊びに興じる子供たち。前半とはうってかわって和やかなムードです。
が、彼らの個魔たちがどうなったんでしょうか。不壊は撃盤に取り込まれ、夜憧丸の攻撃を半壊状態で防いでいた他の個魔たちもタダですんだとは思えません。
単に演出上、個魔が出てこなかった、とも受け取れますが、気になるのが三志郎たちが遊んでるのが、空の色から推測して逆日本、それも「迷い道」といわれた森らしいことです。
迷い道が登場したのはかなり序盤のエピソード───不壊の口から「さん…ニイチャン」の名台詞が飛び出し、鬼仮面が初登場した思い出深いエピソードでしたが、迷い道では大勢のぷれい屋がリタイヤしてしまいます。おそらくは自身の個魔を忘れてしまったことで。
決勝トーナメントの際に個魔たちがこぞって不壊を取り囲んだ1シーンがありました。
個魔の正体を知った今、思い返せば、それは不壊を非難するというよりも、きみどりに近づいていく三志郎をそのままにしておく不壊の真意を問いただそうとしていたようにも見えます。
個魔たちからすれば、きみどり=逆門ではなく、自分のぷれい屋を奪っていく「迷い道」そのものだったのではないでしょうか。
一緒に遊んでいる子供が実は尋常なものではない。三志郎は最後にそれを自覚したのかどうか。
穏やかな中にも不吉な予感を誘う最後の1シーンです。
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