さようなら妖逆門
最終話 「オレとみんなのばけぎゃもん」
ネタバレ注意
清々しい空気に満ちた、いつかどこかで読んだジュブナイル小説のような最終回でした。一抹の寂しさも漂う中、成長してゆく子供たちのたくましさが眩しいです。
4年後、それぞれの夢を叶え、大きく成長したぷれい屋たちが一堂に会します。再び集まったぷれい屋たちの目の前で解体されていく枯れ木───きみどりの最後を見届けるために、彼らは集まったのでした。
三志郎、ロンドン、亜紀、ミック、修、清。
彼らが再会を祝すために再会するのではなく、きみどりに別れを告げるために再会する、という展開には虚をつかれました。
かつて画面を所狭しと暴れていた妖怪たちは姿を現さず、ぷれい屋たちを見守っていた個魔たちも現れない。
ぷれい屋たちは逞しく成長し、かつて妖逆門に願った願いを自分の手で掴みとろうとしている。
そんな彼らが妖逆門で得たものを回顧し、口々にきみどりに別れを告げるのを見て、ああこのお話は終わったんだ、完結したんだとつくづく思いました。
再開した仲間たちがそれぞれの夢に向かって去っていく中、三志郎は自分の願いに最後まで無自覚です。
一人とり残されたプラットホーム。───きみどりの言葉によって、三志郎はようやく自分の願いを取り戻します。
三志郎は別に願いがなかった訳ではなかったんですね。
見ようによっては、妖逆門の百鬼夜行の旅は、三志郎自身の願いを取り戻す過程の旅だったのかもしれません。そして、最後にそれを促したのがきみどりだったのだ、と。
最後に、逢魔ヶ時に幻のようにたちあらわれる不壊の言葉は、三志郎の言葉をなぞったものであり、彼が常に三志郎の傍らにいるという暗示とも、あるいは、無人のプラットホームで一人、三志郎の旅立ちを見送るためだけに姿を現したかのようでもあります。
さて毎週恒例ですが、今回もまた、暗黒面が囁く予想はかすりもしませんでした。
いや、むしろ当たったら問題なのではずれてヨカッタヨカッタ。
これまで徹底的に予想をはずしてきた訳ですが、自分自身ここまでアニメに疎かったのか、というより、心が必殺色やマカロニ色に染まるとはこういうことかとつくづく思い知らされました。そうさ、あんたの思ってる通りだよ紫陽さん。
逆にいえばまったく先の展開がまったく予想がつかず、おかげで1年楽しめたともいえますねw
実を言えば、アニメ番組を低年齢層向け番組と意識しながら見たのは、この妖逆門が初めてでした。
かつて自分も子供だったとはいえ、成人してからはまったくの食わず嫌い、気が付けば未知のジャンルになっていた訳ですが、今回の最終回を経て、なるほど児童書やアニメにハマる人の心持ちがわかったような気がします。
これは確かにクセになりますねw