12月上旬に読んだ本

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[トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件] 稲葉 義明

トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

 トーキョーN◎VAのファンジンは多数出回ってますが、実はオフィシャルリプレイはわずかに3冊と佳作。しかも内2冊は絶版で今手に入れられるリプレイはたったこの1冊しかありません。「ふりむけば死」がその後のリプレイに与えただろう影響は、今思うとリプレイというより古典SFの趣。新作もかくあるべく、そんな気概のこもった一冊。

 この10年、2nd以後の怒涛の展開についていかれず疎遠になったN◎VAですが、ページをめくるたびにどっとこみ上げる郷愁。もうオメガのおやっさんはおらず、美南子もおそらく当人ではなくなっている、今までもこれからも変わり続けていくだろうN◎VAですが、そこにあるのはやはりまぎれもなくN◎VAでした。

[再起] ディック フランシス

再起 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-41) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 この数年間、フランシス節欠乏状態に置かれたファン待望の文庫本新刊。12月中にも新刊が出るそうで。

 元チャンピオンジョッキーという経歴を持つ作者らしく、競馬シリーズは主にイギリスの競馬業界を中心としたストーリーで、今回もジョッキーから探偵に転進した異例の経歴を持つシッド・ハレーが主人公。ハレーが主役をはるのはこれで通算4回目。
 いつもながら、一人称で実に生活観のある描写(「パニックに陥った人間には砂糖たっぷりの紅茶と炭水化物が効果的」)に唸らせられますが、微妙に「それ美味しいの...?」という料理がたくさん出てくるのは、やっぱりイギリスなんだなあと...

[翼の帰る処 下] 妹尾 ゆふ子

翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

 下巻も一日で読了。
 ファンタジー世界の話ながら、周囲に迎合せず自分のスジを曲げないために世渡りが下手な一人の男が、出会った少女のために微力を尽くすと言う、実はハードボイルドなお話でした。そして、弁が立ってゲロばかり吐いているキャラクターというと安堂一意が真っ先に思い浮かびます。

 転地療養の名目で帝都にスパイとして送り込まれた尚書官ヤエト。舞台は北嶺を離れていきなり蒸し暑い帝都に移り変わり、サスペンス色が強い展開に。暑いせいか、おかげでヤエトの嘔吐回数も控えめです。上下巻で完結かと思われましたが、シリーズものとして続巻が出るそうです。やったあ。

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