6月上旬に読んだ本
ここしばらくの間忙しかったり体調不良が続いております。とりあえず場つなぎ的に今月読んだ本。
[楽園の泉] アーサー・C. クラーク
世界初の軌道エレベーターを作るプロジェクトX。どんどこどこどこ、かぜのなかのすーばるー。
一時期、訳も無く避けていたので読むのはこれが初めてです。まだ読みかけで、一気に読むのが惜しくてチビチビやってます。
近未来の地球、理想のかたちでの発展を遂げた世界というのが今は逆に新鮮。今読んでも古臭さを感じさせない、地に足が着いている描写に作者の想像力を感じます。そしてよもや、主人公のヴァニーヴァー・モーガン氏がモノフィラメントウィップの最初の犠牲者だったとは。
[冒険野郎伝説 アヴァンチュリエ] クリストフ・クリタ
70年代名作アニメを思わせる素朴な絵柄に、+メカ類というダブルパンチ攻勢にやられました。
群青学舎につづいてこれもオムニバス形式の漫画。これも群青学舎と同じBEAMコミックス。そういうスタンスのブランドなのでしょうか。
冒険野郎伝説という実に直球なタイトルがついてますが、まさに全編冒険物語。絵柄および内容紹介は公式サイトをどうぞ。
Uncle Sam and the Freedom Fighters
とうとう禁断の領域、アメコミに手を出してしまいました!
Daniel Acunaのイラストを一度手にとって見たかった、というのもあるんですけど、あの兵員募集ポスターで有名なUncle Samがスーパーヒーローと肩を並べている! というえもいわれぬ構図が最大の購買動機。そしてこのアンクルサム、顔がクリント・イーストウッドにそっくり。
内容は、ポスト9.11の世相を感じる非常に内省的な展開。しかしよくも悪くもやっぱりアメコミなのでお話は非常に簡単。
国内のスーパーマンをはじめとするメタヒューマンの台頭を快く思わない合衆国政府上層部は、対メタヒューマンのためのメタヒューマン組織S.H.A.D.E.を設立。
対テロ・対暗殺行為を掲げたこの組織、ボスは明らかにネオコンだし、実際には国内でテロリスト指定を受けた一般人相手の暗殺任務に利用されちゃったり、逮捕者は拷問するしバッチリ悪の組織。まさに嫌われるアメリカのアイコンたる若きヒーローたちも、悩ましい諸問題にちょっとは葛藤している様子。
そんな折も折、ミシシッピ川から沸いて出た、じゃない復活した謎の男アンクルサム。
彼を逮捕しに向かった悩めるヒーローたちですが初対面の怪人の説得に応じ、治安維持任務をあっさり放棄して正義のために立ち上がります。君たちに将来設計はあるのか。
かくして、さっそくS.H.A.D.E.に追われる立場になったフリーダムファイターズ(命名サム)に下された、アンクルサムの次なる指令は、
「今のネオコン大統領は実は替え玉だから、正体をエクスポーズしちゃうおうぜ」
「なお本物の大統領は死んでるから! たぶん!」
...さりげなく現代アメリカ人の理想を見た気がするのは気のせいかな。



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