8月上旬に読んだ本
トクボウ朝倉草平 1 高橋 秀武
ちなみに作者名は「たかはしひでたけ」じゃなくて「たかはしひでぶ」と読む…。
警察庁警視という肩書きの割には謎の上司に虐げられていて「死にたい気分がデフォルト」の主人公が、「行政指導」の名の下に悪徳業者やヤクザにサディスティックな制裁を加えていくという内容。
徐々に明らかになっていく主人公の変態ぶりといい、各話ごとに手堅い密度があって読み終わったときのオトク感がお腹に溜まる一冊。オススメですわ。
[巌窟王 3] 前田 真宏 有原 由良
2巻怒涛の火サス展開でどうなるかと思いましたが、3巻でとりあえず完結だそうです。
絵が描ける人ほど細部のディティールではなく、画面全体のディティールに重心をもっていきますが、これもそういう漫画。出崎統の書く絵もそうだけど、アニメーターの書く漫画って結局COMにまで還元されるのだろうか。
[Kingyo: The Artistry of Japanese Goldfish Kanoko Okamoto]
昨日、CMを見た母が電波を受信したらしく「ポニョは岡本かの子の金魚繚乱ではないのか」と不吉なことを口走ったので、ちょっと引っ張り出して再読。確かに崖の上に主人公(金魚界のトップブリーダー)のパトロンの屋敷がありますけどね。
映画は未見。まあ…宮崎アニメなんだろうなあと。もうあまり見に行こうという気はしません。
本の内容は金魚ムック。金魚つながりで短編・金魚繚乱が載ってます。
[アークエンジェル・プロトコル] ライダ モアハウス
電脳化と同時に宗教化が進んだ社会、諸般の事情で警察をドロップアウトした主人公の女探偵、ネット上の天使の存在など、ポスト攻殻機動隊という風情のSF小説。
冒頭を読んだ限りでは、これからものすごく面白くなるのかものすごくつまらなくなるのか、どっちともとれない微妙な風情。うーん、もうオルタード・カーボンぐらいぶっとんだ世界観じゃないと驚きもしなくなってしまったですね。あの強烈な居た堪れなさは一度読むと癖になるというか。
どちらかといえば既存の古典的SFギミックをつかった、女流ハードボイルドモノとして読むのが正しいのかもしれない。




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