SNEブランドはセミリタイア組にこそ波及するか
TRPGリプレイを購入する際に、「老いの若振舞(わかぶるまい)」というワンフレーズが脳裏をよぎることも多々あるこの頃。
さて今回は、そんな微妙な真理に揺れ動くアラウンドサーティー(30歳前後)略してアラサー世代にこそクリティカルな破壊力を発揮する、SNEブランドのデモンパラサイトリプレイ剣神1・2巻を購入。
随分巻数が出ているので「きっと面白いんだろうな」とは思ってたんですが、どうもデモンパラサイトとは折り合いが悪くこれまで完全にデタッチ。基本的にルールをもってないリプレイは読まないのですが、どうやら完結したようだしと試しに買ってみたところ、ああこれは面白い。
PC間の兄弟姉妹設定はたびたび目にしましたが、全員家族と言うのはそうそうありえないシチュですね。
スチャラカ以降の流れを汲むSNEならではのどこか牧歌的なリプレイで、FEAR台頭以前の時代を知っているセミリタイア組としては、こういうノンビリした空気感にも心惹かれるところが大です。
その他、読んでいて興味深かったのがキャラクター名のキャプションで、GMがNPCの台詞を喋ってるときは「GM/(NPC表記)」、その場にいないキャラクターが発言した場合には「○○にいる凪」と具体的に表記しているところ。混同しなくてすんで、すごく読みやすかったです。
セッションログをhtml化するのに正規表現マクロを組んだことがありますが、そんな労力の比ではない音声からの書き起こしで、さらに面倒な作業をこまごまとする人だなあと関心しました。こういう工夫は大歓迎。
SW2.0新米女神シリーズと併せて、SNE独自ブランドの方向性がハッキリ打ち出されてきた印象を覚えました。今後、FEARの寡占状態を倦厭するバブル世代ホイホイとして、リプレイ市場のニッチに食い込んでいけるのか。
これ以前にも多数シリーズが刊行されているなのですが、新刊情報もロクにチェックしなくなったセミリタイア組にとって、リプレイがリアル書店にあるかないか、というのは大きな差。くわえてSW2.0リリース以降、ごく普通の住宅街の書店でもSNEリプレイが再び手に取れる状況になったことを考えると、いよいよゼロ年代SNE復権、となるのでしょうか。


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